一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱ケミカル、Mura社とプラスチックケミカルリサイクル技術のライセンス契約を締結
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2021.07.07 【情報源】企業/2021.06.16 発表
三菱ケミカル株式会社(MCC)は、英Mura Technology社(Mura)との間で、廃プラスチックから化学製品や燃料油の原料(リサイクル生成油)を製造する技術(HydroPRS(TM))のライセンス契約を締結した。MCCは、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、原燃料の脱化石燃料化やプラスチックケミカルリサイクルの技術開発等の検討を続けている。今般、MCCはMuraとの本ライセンス契約に基づき、HydroPRS(TM)を導入し、プラスチックケミカルリサイクルの事業化に向けた詳細な検討を加速していく。
HydroPRS(TM)は、高温高圧の超臨界水の中でプラスチックを分解し、リサイクル生成油へと再生する革新的な技術。従来の直接熱分解技術と比べ、高い収率で石油由来原料と同等の品質(既存設備へ前処理無しでの投入可能)を持つリサイクル生成油を得ることができる。
この技術により、今までは焼却や埋め立て処理をしていたプラスチックをケミカルリサイクルすることで、プラスチックのライフサイクル全体のCO2排出量と化石燃料の消費を大幅に削減することが可能となり、サーキュラーエコノミーの実現に大きく寄与すると同社は考え、今後も革新的な技術を導入し、環境・社会課題を解決するソリューションを提供することで、サーキュラーエコノミーの実現に貢献していく、としている。
【三菱ケミカル株式会社】