一般財団法人環境イノベーション情報機構
三井化学、日本初、バイオマスナフサによるバイオマスプラスチック製造を開始
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2021.06.03 【情報源】企業/2021.05.20 発表
三井化学株式会社は、2050年のカーボンニュートラルの実現に向けて、フィンランドの世界有数のバイオマス燃料の製造会社であるNeste社及び豊田通商株式会社と2021年5月にバイオマスナフサの調達に関する売買契約を締結した。21年度3Qから4Qにかけて大阪工場のエチレンプラント(クラッカー)に日本で初めてバイオマスナフサを原料として投入すると同時に、マスバランス方式によるバイオマスナフサを原料としたフェノールなどのバイオマス化学品やポリオレフィンをはじめとしたバイオマスプラスチックの製造・マーケティングを開始する。フィンランドのNeste社は、Renewable Diesel(発展型再生可能ディーゼル)では世界トップのシェアを誇るバイオマス燃料のサプライヤーであり、同社のバイオマスナフサは、植物油廃棄物や残渣油を原料に製造される。今回、バイオマスナフサを使用することで、原料からプラスチック製品が廃棄されるまでのライフサイクルにおけるCO2は、石油由来ナフサ使用時に比べて大幅に削減されることが見込まれる。
【三井化学株式会社】