「高速増殖炉もんじゅの安全性総点検への対処は妥当」との見解を核燃機構に通知

【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.11.29 【情報源】原子力安全・保安院／2002.11.29 発表

　核燃料サイクル開発機構から提出されていた、高速増殖原型炉もんじゅの安全性総点検への対処についての報告内容を検討していた原子力安全・保安院は平成１４年１１月２９日、「報告の内容は妥当であり、核燃機構は安全性総点検の指摘を踏まえ、必要な対策を総合的に実施していることを確認した」との見解を同機構に通知した。
　もんじゅの安全性総点検は、もんじゅのナトリウム漏えい事故発生を受け、平成８年１０月から１年半をかけて当時の科学技術庁が実施したもの。核燃機構はもんじゅの安全性確認作業の一環として、この安全性総点検での指摘を踏まえた対処の実施状況について、平成１３年７月２７日（平成１４年５月３１日改訂）に第１回報告を、平成１４年６月１９日（平成１４年１１月２２日改訂）に第２回報告を提出していた。
　なお原子力安全・保安院は引き続き第３回以降の報告を核燃機構から受け、更にフォローアップを行う予定。ナトリウム漏えい対策の安全性については、原子力委員会、原子力安全委員会でも別途２次安全審査が進められているところだ。【原子力安全・保安院】