一般財団法人環境イノベーション情報機構
COP8閣僚級会議開始直前までの議論状況をホームページに掲載
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.11.07 【情報源】環境省/2002.10.30 発表
2002年11月7日、環境省は同省のホームページに気候変動枠組条約第8回締約国会合(COP8)の2002年10月29日までの議論の状況を掲載した。今回掲載された内容はもともと環境省のCOP8現地作業室が、閣僚級会議開始直前の10月29日段階での議論の状況をまとめ速報として作成していたもの。
10月29日段階では、マラケッシュ合意で積み残し事項となっていた京都メカニズムによる割当量(排出枠)やメカニズム運用による削減・吸収量を登録する「国別登録簿」の報告・審査形式について合意が得られ、「報告・審査ガイドライン」が完成したほか、第4次国別報告書を2006年1月1日までに提出することが合意された一方、途上国を対象にした国別報告書作成ガイドラインの改訂や途上国支援のための資金メカニズムについては合意に達することができずに閣僚級会議開始後も協議が続けられることになった。
また閣僚級会議の開催に向け28日朝にデリー宣言一次案がバール議長により明らかにされたが、一次案では途上国支援についての記述を中心としているものの今後の削減行動については言及されておらず、先進国政府からは失望の声があがっていた。
なお結果的には現行ガイドラインよりも内容が充実した改訂ガイドラインの策定がなされ、資金メカニズムについても拙速な指針提出に反対した先進国側の主張にほぼ沿った形で決着。「デリー宣言」についても途上国の排出削減活動に触れた内容が合意され、11月1日夜にCOP
8が閉会した。【環境省】