一般財団法人環境イノベーション情報機構
京都市、小型家電からリサイクルの金 祇園祭の山鉾の修復に利用
【ごみ・リサイクル リサイクル】 【掲載日】2018.03.23 【情報源】地方自治体/2018.02.01 発表
京都市は、使用済みの携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電を回収してリサイクルした金を、京都・祇園祭(7月)の山鉾に使われる装飾品の修復などに利用する取り組みを始める。市は、山鉾巡行を担う団体やリサイクル業者などと協定を結んだ。市によると、リサイクルした金を文化財に用いるのは全国初という。協定を結んだのは、祇園祭山鉾連合会、金の抽出技術を持つアステック入江(北九州市)、リサイクルした金の使用や加工に関して技術協力する京都市産業技術研究所。
市が回収した使用済み小型家電をアステック入江が解体して金を取り出し、金工品業者が加工して山鉾に使われる装飾品の修復や新調に利用する。
市は、ごみの減量を目的に、市内の公共施設や商業施設、駅など54カ所に専用の回収ボックスを設置するなどして小型家電の回収を行っている。2017年度の回収量は約180トンを見込む。使用済み小型家電から回収しリサイクルした金は、毎年2月に行われる京都マラソンのメダル制作に利用している。