一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

福島第1原子力発電所第1号機の格納容器検査で不正が判明 1年間の原子炉運転停止処分へ

エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.10.28 【情報源】原子力安全・保安院/2002.10.25 発表

 東京電力(株)福島第1原子力発電所第1号機で、平成3、4年に第15・16回定期検査を実施した際、格納容器漏えい率検査で圧縮空気の格納容器内への注入などの不正が行われていたことが判明し、事態を重く見た原子力安全・保安院は1号機に対し1年間の原子炉運転停止処分を行うことを決めた。
 この不正は東電や1号機の検査業務を行っていた日立製作所に対し、過去の点検作業についての見直し調査を行っている作業の中で発覚したもの。
 東電の説明によれば、この時の検査では格納容器からの空気の漏えい率を低く見せかけるため、漏えい率測定中に圧縮空気を格納容器に注入し補っていたほか、平成4年の第16回定期検査時には漏えいが検知された弁を不正に閉鎖していた。
 なお漏えいが観察された弁は平成5年に交換済みで、平成5年以降の格納容器漏えい率検査では不正操作を行っていないという。
 原子力安全・保安院は今回の件について、「原子炉の安全機能上、重要な部分で意図的な偽装が行われるという前例のないもの。また国の定期検査を妨害した極めて悪質な不正」と判断。1年間の原子炉運転停止処分を行うとともに、引き続き事実関係の解明を進め、調査の進展内容に伴い新事実が判明した場合には追加的に必要な措置を取っていくとの方針を示した。【原子力安全・保安院】

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク