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環境ニュース[国内]

ヤマト運輸、長良川鉄道との「客貨混載」の本格運用を開始、社員の同乗なく輸送

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2018.02.26 【情報源】企業/2018.02.21 発表

 ヤマト運輸は、長良川鉄道(岐阜県関市)の旅客列車を利用して荷物を輸送する「客貨混載」の本格運用を2月21日に始めた。ヤマト運輸の社員が同乗することなく、鉄道の乗客と荷物を併せて運ぶ全国初の試みとなる。2017年11月に実証実験を実施し、トラックの走行距離短縮に伴うCO2排出量削減など効果があったことから、開始した。

 ヤマト運輸岐阜ベース(関市)から郡上支店(岐阜県郡上市)への幹線輸送の一部に旅客列車を活用する。実証実験と同様、長良川鉄道の関駅(関市)−美並苅安駅(郡上市)約23kmで行う。列車は関駅を午後1時16分に発車し、同1時55分に美並苅安駅に着く。岐阜ベースから関駅までトラックで荷物を運び、同駅で駅係員が列車に載せる。

 旅客列車が美並苅安駅到着後、荷物をヤマト運輸のセールスドライバー(SD)に引き渡し、SDが郡上市美並町の届け先に配達する。列車で荷物は保管ボックスに入れて固定する。実証実験ではヤマト運輸の社員が列車に同乗していたが、乗客がいる状態でも作業の安全性が十分に確保できたため、社員なしで効率的に運用することにした。

 1日あたりのトラックの走行距離が約24km削減でき、CO2排出量を抑えると同時に燃料費も低減する。実証実験では、SDの運転時間削減や夜間の業務の圧縮で1日2時間の効果があった。これにより、労働環境も改善できる。長良川鉄道にとっては、旅客列車内の空きスペースで荷物を輸送することで新たな収入源が得られ、路線の安定した維持につなげられる。

【ヤマト運輸株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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