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環境ニュース[国内]

住友商事、自動車の新技術実用化基盤を構築、環境性能を高めるコンピューターを開発

大気環境 交通問題】 【掲載日】2018.01.24 【情報源】企業/2018.01.18 発表

 住友商事は、自動車分野の新技術開発と実用化促進を狙いに、技術と顧客・市場をつなぐプラットフォーム(基盤)の構築を本格的に始める。第1弾で環境性能を高められる人工知能アルゴリズム搭載の制御コンピューター(人工知能搭載ECU)を自動車関連エンジニアリングを手掛けるAZAPA(名古屋市中区)と共同開発する。

 自動車業界で電子制御によるエンジンコントロール分野の高い成長が見込まれるため、プラットフォームを構築することにした。住友商事が世界に構築したネットワークを生かし、新しい技術の実用化を目指す企業と顧客・市場の橋渡しを行う。制御ルールの自動構築や燃費低減などを通じ、自動車産業全体の高度化・省エネ化を支援する。

 ECUはエンジン・コントロール・ユニットの略で、エンジン、モーター、カーナビ、カーエアコンなど車の各種システムを統合制御させる装置を指す。省エネや運転支援の面で制御の高度化が求められ、1台あたりのECU搭載数や能力値は増大している。人工知能搭載ECUは、走行時に外部環境や車の性能を学習し、制御ルールを自動構築する。

 人工知能搭載ECUに個別のECUを統合することによって車両の重量や使用電力量の削減が可能になり、燃費性能を向上させられる。運転情報に基づいて運転が予測できることから、将来は自動運転技術への応用も検討する。AZAPAは自動車分野のシステム研究やソリューション事業を展開し、制御、計測領域に強みを持つ。2008年に設立した。

【住友商事株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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