一般財団法人環境イノベーション情報機構
富士フイルムHD、2030年度CO2排出削減目標が国際環境イニシアチブの認定取得
【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2017.11.21 【情報源】企業/2017.11.16 発表
富士フイルムホールディングスが策定した2030年度のCO2排出削減目標が、国際的な環境イニシアチブ「SBT(サイエンス・ベースド・ターゲッツ)イニシアチブ」の認定を取得した。2013年度比でCO2排出量の30%削減を設定している。温暖化対策の国際的な取り決め、パリ協定の目標を達成するための科学的根拠に基づく、と認められた。富士フイルムグループは、2030年度に向けた新しいCSR(企業の社会的責任)計画「サステナブルバリュープラン(SVP)2030」を8月に定め、環境、健康、生活、働き方の4つの重点分野を設定した。環境面での気候変動対応では、数値目標として自社製品のライフサイクル全体でのCO2排出量を2013年度と比べて30%削減する、としている。
富士フイルムグループが掲げたこの2030年度のCO2排出削減目標が今回、パリ協定の確実な履行を推進するSBTイニシアチブから認定された。パリ協定は2015年12月の国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で採択され、2016年11月に発効した。世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して、2℃未満に抑えることなどを目指している。
富士フイルムグループは今後、目標達成に向けてエネルギーの効率的な利用や低炭素化・省エネ施策を一層推進し、併せて再生可能エネルギーの活用拡大も進める。SBTイニシアチブは、環境NGO(非政府組織)のCDP、世界資源研究所(WRI)、世界自然保護基金(WWF)、国連グローバル・コンパクトの4団体が共同で2014年9月に設立した。
【富士フイルムホールディングス株式会社】