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環境ニュース[国内]

三菱地所、沖縄県宮古島市の下地島空港旅客施設着工、全国初のZEBとして整備

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2017.10.17 【情報源】企業/2017.10.11 発表

 三菱地所は、沖縄県宮古島市の宮古諸島下地島にある下地島空港の旅客施設新築工事に着工した。10月11日に地鎮祭を開いた。空港ターミナルで全国初のネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)として整備するとともに、屋根の構造材には森林・林業再生につながる直交集成板(CLT)を初めて採用した。2019年3月の開業を予定している。

 下地島空港に旅客ターミナル施設を設け、国際線と国内線の旅客取り扱いとプライベート機などの受け入れを行う。パイロットの訓練飛行場の同空港を一般の旅客が利用できる空港にする。宮古島市が推進する「エコアイランド宮古島」にふさわしい環境配慮型施設を造る。下地島は伊良部島を介して宮古島と橋で結ばれている。

 ZEBは、省エネや再生可能エネルギーによってエネルギー消費量をほぼゼロにする建物を意味する。下地島空港の旅客施設では、国が基準にするビルと比べて一次エネルギー消費量を68%減らす計画だ。これは経済産業省の省エネビル基準「ZEB Ready」ランクにあたる。建築物省エネ性能表示制度「BELS」では最高ランクに認定されている。

 CLTは、板の方向が層ごとに直交するように重ねて接着した大判のパネルを指す。下地島空港の旅客施設は、1棟あたりのCLT使用量が日本で最も多くなる。沖縄県が定める地域材(同県内で流通する同県産か九州産材)を活用して地域の森林・林業再生に貢献する。旅客施設は1階建て鉄筋コンクリート・CLT造りで1万3840m2の面積がある。

【三菱地所株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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