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環境ニュース[国内]

ヤマト運輸、路線バスでの荷物輸送「客貨混載」を兵庫で開始、CO2排出量を削減

地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2017.06.30 【情報源】企業/2017.06.22 発表

 ヤマト運輸は、路線バスでの荷物輸送「客貨混載」を兵庫県北部の富岡市で6月22日に始めた。トラックの走行距離を減らしてCO2排出量を削減するとともに、バス路線の維持と物流の効率化を図る。同県北部に路線網を持つ全但バス(同県養父市)で行う。ヤマト運輸の客貨混載は岩手、宮崎県、北海道、熊本県に次いで5道県目となる。

 全但バスが運行する富岡市内の江原地区−神鍋高原地区の路線約15kmを対象にする。神鍋高原地区は山林に囲まれ、年々人口が減少して高齢化率は約27.8%あり、兵庫県でも特に過疎化や高齢化が進んでいる。そのため、高齢者の移動手段になるバス路線網の維持や物流の効率化による地域住民への生活サービス向上が課題になっていた。

 全但バスは客貨混載用に、車内の中央部に荷物を置くスペースを確保した路線バス1台を導入し、客貨混載専用のバスと分かるようにラッピングを施した。神鍋高原の顧客に届ける荷物をヤマト運輸のドライバーがJR江原駅のバス停留所で路線バスに積み込み、神鍋高原の東河内バス停で降ろして担当ドライバーに引き渡す。

 ヤマト運輸はトラックの走行距離が往復約30km削減でき、CO2排出量や燃料費が削減できる。ドライバーが神鍋高原に滞在する時間も増え、当日発送の集荷締め切りが2時間伸び、サービスが向上する。ドライバーの移動時間が減って集配効率が向上し、労働環境も改善する。全但バスは路線網の維持につながる新たな収入源が得られる。
【ヤマト運輸株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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