一般財団法人環境イノベーション情報機構
COP8に向けた非公式会合をインドで開催
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2002.10.04 【情報源】環境省/2002.10.02 発表
2002年9月30日、10月1日の両日、インドのニューデリーで気候変動枠組条約第8回締約国会合(COP8)に向けた非公式会合が開催され、41か国が出席した。COP8は10月23日から11月1日までニューデリーで開催予定であるが、この非公式会合は会議最終の3日間(10月30日〜11月1日)に予定されている閣僚級ランドテーブル会合の進め方について意見交換を行うことを目的としたもの。
主催国であるインド側は(1)閣僚級会合で「気候変動枠組条約における義務履行状況の検証」「気候変動と持続可能な開発との関連性」「行動のための枠組に盛り込むべき事項」−−の3つのセッションを開催すること、(2)会合の結果を踏まえた「行動のための枠組」を含んだ政治宣言「デリー宣言」を採択すること−−の2点の提案を行った。
開発途上国の多くはこの提案を支持したが、先進国の多くは「義務履行状況の検証」内容として、インド側が示した洪水対策や防波堤建設などの悪影響への適応措置への検証だけでなく、より根本的な温室効果ガス排出削減についての検証を行うべきであること、気候変動枠組条約の究極的な目標達成に向けた今後の協議プロセスについても議論すべきと主張。日本も、2008年から2012年までの京都議定書第1約束期間以後の措置についての意見交換を開始することが重要であると主張した。
またデリー宣言の作成には支持をする国があったが、内容としては幅広い意見を集約しつつ簡潔なものとすべきことが指摘されたほか、宣言に含まれる「行動のための枠組」の内容も、マラケシュ合意など既存の合意を尊重すべきことが指摘された。【環境省】