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環境ニュース[国内]

三菱商事、出資会社を通じてドイツに大規模蓄電システムを設置、電力サービスを展開

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2017.04.12 【情報源】企業/2017.04.07 発表

 三菱商事は、オランダ公営総合エネルギー企業のエネコと折半出資で立ち上げた事業会社のエンスパイアミー(ドイツ)を通じ、同国に大規模蓄電システムを設置する。同国を中心に周辺国でこのシステムを利用した電力サービスを展開する。三菱商事とエネコが共同で運営するオランダ沖合の洋上風力発電所にも活用する。

 蓄電システムは、ドイツ北部のシュレスビヒ・ホルシュタイン州ヤルデルント地区に建設し、2017年末の完成を予定する。約5万kWの出力、5万kWh以上の蓄電容量があり、1カ所の蓄電システムとしては欧州最大規模となる。予備電力市場向けサービスや、再生可能エネルギー発電事業者の出力調整サービスの提供を目指す。

 予備電力市場は、不意の電源喪失や大規模停電に備えるために一定の予備電力を確保する手段で、欧州の系統運用者が活用している。欧州は再生可能エネルギーの導入促進策が進められ、電力系統の安定化が課題になっている。自然条件に影響される太陽光や風力などの再生可能エネルギーが大量に送電系統に流れ込むためだ。

 蓄電システムは電力系統の安定化で有効になり、こうした問題を解決する。この事業は再生可能エネルギーの普及を後押しすると同時に、電力供給を安定化させることができる。三菱商事は今後も蓄電池システムの拡大とサービスを推進する。オランダの洋上風力発電所は13万kWの出力があり、三菱商事の持ち分は50%となる。
【三菱商事株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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