一般財団法人環境イノベーション情報機構
高知県須崎市、下水処理の実証施設が完成 5団体と新技術を共同研究
【エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2017.03.10 【情報源】地方自治体/2017.01.18 発表
須崎市などが進めていた新たな下水処理技術の実証施設が、須崎市終末処理場に完成した。下水処理場に流入する下水量の変化に対応した処理を行い、コスト削減効果や省エネ効果などを検証する。同事業は国土交通省の「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」の委託研究として実施。須崎市と三機工業、東北大、香川高専、高知工業高専、日本下水道事業団が共同で行う。
新しい水処理施設「DHSシステム」の中心となるのは、直径3cmほどの小さなスポンジ状担体。内部に汚水を処理する微生物が吸着しており、この担体を敷き詰めたDHSろ床の上から散水された汚水がろ床内を流れる際に汚水処理が行われる仕組みだ。
スポンジ状担体を敷き詰めたDHSろ床と生物膜ろ過槽を組み合わせることにより、コスト削減効果や流入水量に合った電力使用量削減効果が期待できるという。
これにより、施設更新時や運転時における低コスト・省エネ化が期待され、人口減少社会において下水処理場の経営改善に貢献することが可能となる。