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環境ニュース[国内]

清水建設、クリーンルームの省エネと生産効率向上のための空調システムを開発

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2017.01.27 【情報源】企業/2017.01.23 発表

 清水建設は、空調システム「置換クリーン空調」を開発した。空気清浄度を確保したクリーンルームの省エネと生産効率の向上を実現する。清浄な冷気をクリーンルームの床面に吹き出し、生産装置などの内部発熱で温まった室内の空気と置き換え、空調と作業エリアの清浄化を行う。空調設備を天井部に設置する必要がなく、大型設備が導入できる。

 要求される清浄度が比較的低い電子機器工場などのクリーンルームを適用対象にする。換気性能に優れる置換空調技術を応用した。少ない循環風量で確実に換気できることから、省エネ効果も高い。クリーンルームの生産装置は効率向上を目的に大型化している一方、天井部の空調設備が妨げになって新たな装置が導入できないケースがあった。

 置換クリーン空調は天井部の空間を最大に活用してこうした課題を解決するとともに、省エネ性能を高める。天井の“有効高さ”を最低1m程度高くできる。クリーンルームの壁面下部に清浄冷気の吹き出し口を設け、床面に向かって微風速で清浄冷気を供給する。室内の空気との比重差で、空間下部からたまって床面から2mほどの高さまでを空調する。

 室内空気の排出口は壁面上部に設置する。生産装置や人の熱で温まった空気が上昇気流を形成し、作業エリアに浮遊する微小粒子を空間上部に送って排気する。天井部から清浄冷気を吹き出して室内全体の空気をかくはんする従来の空調システムと比較して循環風量が約30%削減できる。既存クリーンルームの改修や新築案件への適用を目指す。【清水建設株式会社】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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