一般財団法人環境イノベーション情報機構
花王、水資源に関する取り組みで国際非営利団体から最高評価「Aリスト」に選定
【エコビジネス 環境ラベル】 【掲載日】2016.12.09 【情報源】企業/2016.12.06 発表
花王は、水資源に関する積極的な取り組みで、企業の環境活動を評価する英国の国際非営利団体、CDPから最高評価となる「CDPウォーター2016 Aリスト企業」に選定された。製品の開発や工場での活動などが認められた。CDPは、世界の対象企業1252社に対して環境対応調査を行い、24社をAリスト企業に選んだ。花王は今回が初めてとなる。花王グループは、水と密接に関わる製品を提供する企業として2009年に「環境宣言」を公表し、製品のライフサイクル全体を通じた環境負荷低減を進めている。中でもCO2、水、化学物質、生物多様性の4項目を重要課題に位置付け「2020年中期目標」を定めた。水に関しては国内の製品使用時に2005年基準の売上高原単位で30%削減を掲げる。
CDPウォーター2016では、節水型製品の開発や、国内外の各工場での水の使用量削減、再利用の取り組みが評価された。加えて、地域社会や子供たちとの環境コミュニケーションをはじめ顧客、パートナー、社会と協働する環境活動「いっしょにeco」が認められた。花王はAリスト企業になったことを弾みに、今後も水資源の保全を推進する。
環境省やCDPの共催イベント「Water Styleサミット with CDP 2016ウォーター日本報告会」が、12月5日に国連大学(東京・渋谷)で開かれ、花王をはじめAリストの日本企業が活動を披露した。CDPは世界の企業や都市の気候変動、水、森林など環境問題への取り組みを調査・評価し、投資家に提供する。世界827の機関投資家が賛同している。【花王株式会社】