一般財団法人環境イノベーション情報機構
2002年8月のオゾン層観測速報を公表
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2002.09.24 【情報源】気象庁/2002.09.20 発表
気象庁では、札幌、つくば、鹿児島、那覇の国内4地点及び南極の昭和基地で、上空のオゾン量の観測や地上に到達する有害紫外線の強度の観測を行っており、その結果を毎月1回発表している。2002年8月の国内4地点の上空における月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は、札幌、つくば、鹿児島、那覇の4か所とも並だった。
また、米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布調査は、衛星観測が8月2〜12日の間、機器の不具合により欠測となったため、例外的に8月1日と13〜31日の期間の資料に基づいたオゾン全量分布を月平均として示している。
この平均値を参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では、太平洋とインド洋にかけて参照値より10%以上オゾン総量の増加がみられ、一方、南半球中高緯度の大西洋や東シベリアでは参照値より10%以上オゾン総量の減少がみられた。【気象庁】