一般財団法人環境イノベーション情報機構
住友ゴム、タイヤ安全点検で燃費悪化の原因になる空気圧の過不足を最も多く確認
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2016.11.02 【情報源】企業/2016.10.28 発表
住友ゴム工業は、全国43都道府県の45会場で「DUNLOP(ダンロップ)タイヤ安全点検」を10月8日に実施した。その結果、燃費性能の悪化や走行性能の低下、偏った摩耗の原因になる空気圧の過不足を最も多く確認した。ドライバーに冊子を配布して、タイヤを安全に正しく使用・管理する方法を伝え、日常点検の重要性を訴えた。タイヤ安全点検は、タイヤメーカーとしてタイヤに起因する事故を未然に防ぐことを目的に行っている。全国の道の駅や、イオンモールをはじめとしたショッピングセンターなどで、2008年10月から毎年2回、開催している。今回が16回目となり、4159台のタイヤを点検した。これを加えてこれまでに点検した台数は8万台を超えた。
タイヤ点検は、自動車に装着されているタイヤの空気圧、溝の残り具合、タイヤ表面の損傷などについて調べる。今回の点検では、タイヤの整備不良率は全点検台数の40.5%にのぼった。内容は重複を含み、空気圧の過不足が25.2%と最も多く、溝の残り不足12.7%、タイヤ表面の損傷6.6%、偏った摩耗が6.1%と続いていた。
4台に1台は空気圧の過不足があったことになる。タイヤの空気圧は高過ぎると緩衝能力が落ち、不足すると負荷能力が低下し、どちらも燃費や走行性能に悪影響があるうえ、事故にもつながる。住友ゴムは今後もタイヤの使用法を訴求する。今回は全国47都道府県の50会場で予定していたが、4県5会場は雨天のため中止した。【住友ゴム工業(株)】