一般財団法人環境イノベーション情報機構
川崎市、PM2.5対策で共同研究 瀋陽市の大気環境改善へ
【大気環境 大気汚染】 【掲載日】2016.10.17 【情報源】地方自治体/2016.08.16 発表
川崎市は、友好都市の中国・瀋陽市と微小粒子状物質(PM2.5)の対策に向けた共同研究を実施する。職員を相互に派遣し、PM2.5の発生要因の調査や解析を3年間かけて行い、対策を検討する。市によると、日中の都市間におけるPM2.5の共同研究は全国で初めて。同事業は環境省の「日中都市間連携協力事業」の一環。今年8月と来年2月に川崎市の職員を瀋陽市に派遣。今年10月と来年1月には瀋陽市から職員を受け入れ、共同研究を実施する。
PM2.5の濃度や成分に関する調査・分析を実施し、これらのデータをもとにPM2.5の発生に影響を及ぼす要因などを解析し、対策を検討するための基礎研究を実施する。共同研究では地球環境戦略研究機関(IGES)と日本環境衛生センターとも連携する。
両市は友好都市を締結した1981年以降、幅広い分野で交流を続けている。川崎市は、市の環境施策や環境技術を学んでもらい、技術移転を促進することを目的に、瀋陽市の環境保護局職員を中心に環境技術研修生を受け入れている。1997年の第1期生から2005年度までに延べ39人を受け入れた。【川崎市】