一般財団法人環境イノベーション情報機構
三菱電機、米テキサス大に太陽光発電とリチウムイオン電池の連系システムを納入
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.09.28 【情報源】企業/2016.09.26 発表
三菱電機は、米国テキサス大学オースチン校(テキサス州オースチン)に、太陽光発電とリチウムイオン電池の連系運転で省エネを図る給電システムを納入した。NTT100%子会社で建物・電力設備の設計・保守を手掛けるNTTファシリティーズが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から受託した実証事業向けとなる。納入したのはHVDC(高電圧直流)給電システムだ。外部から供給される交流電力を内部のICT(情報通信技術)機器に給電する過程で行われる交流−直流、直流−交流の電力変換回数を減らす。これにより、電源効率を向上させる。NTTファシリティーズは、太陽光発電システムとHVDC給電システムによって、従来と比較して15%の省エネ化の実証を目指す。
太陽光発電の電力を優先的に使って商用電力の使用を減らす。同時に、太陽光発電と商用電力でリチウムイオン電池に蓄電し、非常時に電力供給する。直流で給電する方式で交流−直流変換回数を削減して、システムの効率を高める。併せて、負荷の状況に合わせて直流出力UPS(無停電電源装置)の稼働数を最適に制御して、効率を向上させる。
納入したHVDC給電システム「MELUPS DECO(メルアプスデコ)」は、直流出力UPS4台で構成する。HVDC用のパワーコンディショナー(電流変換器)3式も納入した。メルアプスデコは2013年8月から販売している。今回の実証では、HVDC給電対応のサーバーや空調設備などを導入し、発電・蓄電した直流電力をそのまま供給して消費電力を削減する。