一般財団法人環境イノベーション情報機構
NEC、新たな「グループ環境経営行動計画」を制定、各目標を気候変動を軸に統合
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2016.07.12 【情報源】企業/2016.07.05 発表
NECは、新たな「NECグループ環境経営行動計画2020/2030」を制定した。従来の「NECグループ環境経営行動計画2017/2030」や気候変動対策への貢献、温暖化対策といった各目標を気候変動を軸に統合して推進する。気候変動への「緩和」貢献と事業活動からの排出削減に関し、2020年度と2030年度に向けた長期目標を定めた。第21回気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で2015年12月に締結された「パリ協定」や、国連総会で同年9月に採択された「SDGs(持続可能な開発目標)」などの動向を踏まえた。気候変動への「緩和」貢献は、IT(情報技術)ソリューションの提供を通じた顧客・社会の排出削減と製品エネルギー効率の改善を掲げた。
顧客・社会の排出削減では、2020年度に2300万t、2030年度に5000万tを目指し、製品エネルギー効率の改善は2013年度比で2020年度に30%、2030年度に80%を設定した。事業活動からの排出削減は、効率化によるCO2排出量原単位の改善と再生可能エネルギーへの変換となり、2012年度比で2020年度18%、2030年度30%改善とした。
中期目標年度を2017年度にした環境経営行動計画2017/2030の2015年度の状況では、社会全体のCO2排出抑制への貢献で累計実績が2017年度の目標1500万tに対して1322万tになった。製品エネルギー効率の改善は2005年度比97%に達し、目標の80%を超えた。生物多様性保全活動については1万2000人の参加が目標であったが9931人だった。