一般財団法人環境イノベーション情報機構
福島第二原子力発電所2号機が原発内の放射線量上昇で手動停止
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.09.04 【情報源】原子力安全・保安院/2002.09.03 発表
平成14年9月2日19時44分、定格出力運転中だった東京電力(株)福島第二原子力発電所2号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)で、排気筒放射線モニターと高圧タービンで仕事を終えた蒸気の湿分を除去する装置(湿分分離器)の「ダスト(集塵)放射線モニター」に放射線量の上昇が認められ、東電側は2日20時30分から原子炉停止操作を開始した。なおこれとは別に、2日17時49分に、復水器から出る排ガス中の放射性物質を減らす装置(排ガス減衰管)の入口で、放射能濃度が高まっているという警報が発生し、「排ガス放射線モニター」の放射線量の数値も上昇していたことから、燃料から微少な放射能の漏えいも発生した可能性があるという。
ただし発電所周辺の放射線量測定装置のデータには変化がなかったため、東電側は外部への放射能の影響はないとしている。また、原子力安全・保安院はこの件の国際原子力事象評価尺度(INES)による暫定評価を0−(安全に影響を与えない事象)としている。【原子力安全・保安院】