港湾整備政策で達成されるべき成果目標案への意見募集結果を公表

【環境行政 その他(環境行政)】 【掲載日】2002.09.04 【情報源】国土交通省／2002.09.04 発表

　国土交通省交通政策審議会港湾分科会の物流・産業部会と環境・安全等部会は、それぞれの検討部門に関連する今後の港湾整備の「アウトカム（政策の成果）目標」案を公表し、この案についての意見募集を平成１４年７月９日まで実施していたが、同９月４日までに寄せられた意見の内容とこれに対する同省としての考え方をまとめ、公表した。
　アウトカムは、政策により提供されたサービスが国民にもたらした成果のこと。国土交通省では政策の業績測定を行う際に予算投入量（インプット）や仕事量（アウトプット）だけではなく、国民の立場に立ったアウトカムを重視するとの方針を打ち出している。
　なお環境・安全等部会の「アウトカム目標」案は、「より地球にやさしく」「より豊かに」「親しみやすく、美しく、活力と潤いのある」「より人にやさしく」「より安全・より安心な」「より安く」の６つのニーズに基づき、１４の施策とアウトカムを設定していた。
　今回公表された内容によると、意見募集期間中に寄せられた意見は「防波堤や臨海部の土地を利用し、風力発電設備を導入してはどうか」という１件だった。なおこの意見に対し、国土交通省では「立地条件に優れた港湾施設周辺や臨海部空間で生態系などに配慮しながら、風力発電をはじめとする自然エネルギーの導入を進めていく」との方針を示している。【国土交通省】