一般財団法人環境イノベーション情報機構
JFEエンジ、廃棄物発電活用のゼロ・エミッションごみ収集実証を川崎市と開始
【ごみ・リサイクル ごみ処理】 【掲載日】2016.03.24 【情報源】企業/2016.03.17 発表
JFEエンジニアリングは、廃棄物発電の電力を活用した「ゼロ・エミッション(廃棄物ゼロ)システム」によるごみ収集の実証試験を川崎市と始めた。両者で協定書を締結し、同市のごみ焼却処理施設「浮島処理センター」(川崎区)で3月17日に開始式を開催した。電池交換型電気自動車(EV)のごみ収集車を使って実用化を目指す。環境意識の高まりを受けて近年、ごみ収集車が化石燃料を使用する従来型から、ハイブリッドや天然ガスなど環境対応型に置き換わる傾向にある。こうした中、川崎市は、JFEエンジと協働して環境への配慮をさらに進め、ゼロ・エミッションシステムでのごみ収集を実証することにした。ごみ焼却発電施設で発電した電力を利用する。
電池交換型EVのごみ収集車を使った日本初の実証試験という。システムは廃棄物発電を活用したエネルギー循環型で、ごみ収集車は走行中のCO2排出量と排ガスがゼロで音も静かになる。電池ステーションに充電済み電池を複数備え、迅速に交換する。電池は災害時に対策拠点の非常用電源にも利用できる。
実証試験では、電池交換型EVごみ収集車の車両性能を確認するとともに、電池ステーションの動作などについて調べる。災害時の非常用電源としての電池の活用に関しても検証する。試験の結果を踏まえ、ゼロ・エミッションシステムによるごみ収集を実現させる。JFEエンジと川崎市は今後も最先端技術での環境負荷低減を推進する。【JFEエンジニアリング(株)】