一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京ガス、米国LNGプロジェクトからの調達で三菱商事の100%子会社と基本合意
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.03.04 【情報源】企業/2016.03.02 発表
東京ガスは、米国ルイジアナ州で計画されている「キャメロンLNG(液化天然ガス)プロジェクト」からのLNG調達に関し、三菱商事の100%子会社でLNG販売のダイヤモンド・ガス・インターナショナル(DGI)と3月2日に基本合意書を締結した。東京ガスは2020年から約19年間、年間約20万tを同国天然ガス市場にリンクした価格で購入する。キャメロンLNGプロジェクトでは、キャメロンLNGがルイジアナ州のキャメロンLNG受入基地に液化プラントを新たに建設して輸出する。キャメロンLNGは、三菱商事が参画する天然ガス液化事業者だ。米国内で生産されるシェールガスをはじめとした天然ガスを液化プラントで精製・液化し、年間約1200万tのLNGを出荷する。2018年ごろの生産開始を予定する。
三菱商事子会社の液化業務委託者が北米ガス市場から原料ガスを調達し、キャメロンLNGに液化を委託して年間約400万tのLNGを引き取る。そのうえでDIGに販売し、DIGが同20万tを東京ガスに供給する。東京ガスはこの契約によって2020年以降、米国天然ガス市場の価格にリンクしたLNG調達量が年間約212万tに増え、原料調達先が多様化できる。
三菱商事は、70%出資する事業会社(30%は日本郵船)を通してキャメロンLNGプロジェクトに16.6%参画している。東京ガスは同プロジェクトに16.6%参画する三井物産とも、年間約52万tのLNGを2020年から約20年間購入する契約を結んでいる。米国内の別のプロジェクトからの同140万tの購入も決まっていて、安定したLNG調達が可能になる。