「水銀に関する水俣条約政府間交渉委員会第7回会合」、開催へ

健康・化学物質】 【掲載日】2016.03.01 【情報源】環境省／2016.02.29 発表

　環境省は、3月10日（木）から15日（火）まで、ヨルダンにおいて開催される「水銀に関する水俣条約政府間交渉委員会第7回会合」の開催について発表。同会合では、条約の発効に向けた準備として、締約国会議第１回会合において採択されるべきガイダンス等について議論が行われる予定。また、会合期間中には環境省はブース展示を行う。
　国連環境計画（UNEP）では、平成21年２月に開催されたUNEP第25回管理理事会における決議に基づき、政府間交渉委員会（INC）を設置し、国際的な水銀の管理に関して法的拘束力のある文書（条約）に関する議論が行われている。平成25年10月に水銀に関する水俣条約が採択され、平成28年2月29日現在、同条約の締約国は日本を含めて23カ国であり、締約国数が50カ国に達した90日後に条約が発効する。
　今回開催される会合では、条約発効までの準備として、水俣条約外交会議最終決議に定められた優先順位に従い、締約国会議第１回会合（COP1）において採択することとされている各種のガイダンス・手続等について議論が行われる予定。また、本会合に先立ち、3月8日（火）にUNEP世界水銀パートナーシップアドバイザリー会合が開催される。
　会合期間中には、環境省はブース展示を行い、昨年10月24日（土）に水俣市で開催された水銀に関する水俣条約２周年記念行事において、水俣市の中学生が署名した水銀対策の重要性を伝えるメッセージを展示するほか、環境省が実施する途上国支援に係る取組等を紹介する。【環境省】

■開催期間：平成28年3月10日（木）〜3月15日（火）
■開催場所：ヨルダン
■主な議題：締約国会議第１回会合において採択される各種ガイダンス・手続（大気排出に係るガイダンス、報告の様式等）、条約の早期発効と発効に際した効果的実施を促進する活動等について
■会議文書等：議題、会議文書（議長テキストを含む）等は以下のウェブサイトから入手可能：
http://www.mercuryconvention.org/Negotiations/INC7/tabid/4506/Default.aspx
■関連会合：
・UNEPは、水銀管理に関する自主的取組の促進の一環として、意識啓発やパイロットプロジェクト等を行う世界水銀パートナーシップを推進しており、3月8日（火）にその第７回アドバイザリー会合（PAG7）が開催される。
・3月9日（水）に地域会合が開催される。
■出席者：
　会議には、各国の政府代表の他、事前に登録された国際機関、NGO等が出席する見込み。日本からは、外務省、経済産業省及び環境省から構成される政府代表団が出席する予定。