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環境ニュース[国内]

三菱電機、蓄電池使用中に性能をリアルタイム推定するオンライン診断技術開発

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.02.23 【情報源】企業/2016.02.17 発表

 三菱電機は、蓄電池の使用中にその性能をリアルタイムに推定するオンライン診断技術を開発した。蓄電容量、内部抵抗の劣化度や誤差1%以下で残量が分かる。蓄電システムを停止する必要がないため稼働率が向上するうえ、診断データを活用したメンテナンス計画が立てられ、劣化した蓄電池を再利用することによる用途の拡大を実現する。
 この診断技術は、蓄電システムを使用しながら計測した蓄電池の電流と電圧を独自の計算方法で処理する。これにより、蓄電容量と内部の劣化度といった性能を瞬時に推定する。劣化度は従来、蓄電システムを止めて残量をいったん空にしてから満量にして測り、3時間程度かかっていた。今回開発した診断技術は、設備停止が要らないため、稼働率を高められる。
 残量の推定は性能の劣化度を基にし、誤差は1%以下だ。従来は蓄電池の現在容量に対する割合で、5%以上の誤差があった。蓄電池がためている電気量の推定は、電流を積算して算出する方法と、電圧・電池特性から算出する方法があり、電流積算は測定電流の誤差を蓄積し、電圧・電池特性は容量劣化で誤差が生じる課題があった。
 三菱電機はこの2つの手法を統合し、測定電流と蓄電容量の誤差を同時に補正する計算方法を開発した。これによって高精度に残量が推定できるようにした。蓄電システム全体の効率的な制御が可能になるうえ、蓄電池の再利用にもつなげられる。太陽光・風力発電などの発電プラントや、自動車・鉄道車両向け蓄電システムへの搭載を目指す。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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