日本原燃再処理施設の試験運転実施に際し、試験運転計画などの提出求める

　原子力安全・保安院は、日本原燃（株）が平成１７年７月の運転開始に向けて青森県六ケ所村に建設中の同社再処理施設で試験運転を行う際に、（１）試験開始前までに試験運転計画を同院に提出すること、（２）化学試験結果、ウラン試験結果、使用済燃料を用いた総合試験結果について、試験が終了後すみやかに同院に提出すること－－の２点を求めることにした。
　この措置は総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会核燃料サイクル安全小委員会報告「日本原燃（株）再処理施設の試験運転段階の安全規制について－試験運転計画の確認の基本方針及び使用前検査の進め方－」が平成１４年８月７日にとりまとめられたことを受け、報告にもとづいた試験運転の安全性を確認するためのもの。
　日本原燃（株）の再処理施設は、平成５年４月の着工から約９年を経過し、施設の建設進捗率が約８６％を超える状況にある。【原子力安全・保安院】