一般財団法人環境イノベーション情報機構
東京ガス、低圧電力の販売でガス事業者との業務提携拡大、首都圏の1都7県で展開
【エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2016.02.08 【情報源】企業/2016.02.04 発表
東京ガスは、家庭・業務用顧客向け低圧電力の販売に関し、都市ガス卸供給先の各地ガス事業者との業務提携を拡大する。LP(液化石油)ガス販売事業者とも提携し、首都圏の1都7県で展開する。卸供給先ガス事業者など計10社、LPガス販売事業者計27社と合意した。既に提携した卸供給先ガス事業者5社と合わせて需要家は約86万件にのぼる。1都7県は東京都と神奈川、千葉、埼玉、群馬、栃木、茨城、山梨県となる。新たに提携する卸供給先ガス事業者は、神奈川県厚木市や伊勢原市、平塚市などをエリアにする厚木ガス(需要家約5万1000件)、同県小田原市などの小田原ガス(同約4万2000件)などで、計約18万5000件の需要家がある。LPガス販売事業者は計約31万件の需要家を持つ。
提携先の各ガス事業者は、東京ガスが電力小売りの全面自由化を受けて4月1日に始める低圧電力販売「ずっとも電気」の営業活動や申し込みの受け付けを行う。ずっとも電気が設定している「ガス・電気セット割」について、卸供給先ガス事業者は適用を検討する。LPガス事業者はガス・電気セット割とは別に独自サービスを実施することになる。
東京ガスは1都6県で約1100万件の需要家に都市ガスを供給しているものの、卸供給先のガス事業者が手掛ける地域もある。このため、低圧電力販売の強化に向けて卸供給先やLPガス販売事業者と提携することにした。1都6県に山梨県が加わった。ずっとも電気は一度公表した料金を引き下げてトップ水準の低さにした。提携先を通して契約増を目指す。【東京ガス(株)】