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環境ニュース[国内]

福島第1・第2・柏崎刈羽の3原発で自主点検記録29件に不正記載の疑い

エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.08.30 【情報源】原子力安全・保安院/2002.08.29 発表

 原子力安全・保安院は平成14年8月29日、東京電力(株)の福島第1、第2、柏崎刈羽の3原発で、1980年代後半から1990年代にかけて実施された自主点検記録に、ひびやその兆候を発見しながら報告がなかったり、修理記録に虚偽の記載がされているなどの不正が行われていた疑いがある、と発表した。
 今回、不正が行われていた疑いが明らかになったのは、平成12年7月に通商産業省(当時)に寄せられた情報提供が発端となった。原子力安全・保安院がこの情報をもとに調査を積み重ねた結果、東電側は虚偽記載が行われた可能性があることを認め、同院の調査に全面的に協力するとの姿勢を示している。
 東京電力から同院に提出されたリストによると、不正の疑いがある記載は29件。3発電所のうち8基の原子炉においては、報告が行われていなかったひび割れが存在する機器が取替や十分な修理が行われないまま炉内に残っている疑いがあることから、安全評価を行ったところ、該当する機器のすべてについて、直ちに安全上支障があるものではないことが確認されたという。
 なお原子力安全・保安院としては、今後も事実関係を徹底的に調査するとともに、事実関係が確定できた段階で報告書を作成・公表し、外部の専門家による評価委員会で評価を行う。また、調査の中で法令違反が明らかになった場合は東京電力に対し処分を行う方針だ。【原子力安全・保安院】

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