外務省、「草の根無償資金協力」の申請を本省でも受付け開始

　外務省では平成元年から実施している「草の根無償資金協力」について、開発途上国で活動を行うＮＧＯが在外公館に対し申請を行うことを原則としていたが、日本のＮＧＯが申請する際の利便性を図るため、申請を本省でも受け付けることとした。申請資格は従来通り、現地で活動を行っている団体とするが、本省受付にあたり日本語の申請書も受け付ける。なお、受け付けた申請書は現地で申請された場合と同一の基準で審査される。
　草の根無償資金協力は、開発途上国の地方政府、教育・医療機関、または開発途上国で活動しているＮＧＯなどが実施する比較的小規模なプロジェクトに対し、現地の事情に精通している日本の在外公館が中心となって資金協力を行っている。１件当たりの供与額の上限は１，０００万円で、平成１１年度の実績では、１０６ヶ国・１地域で実施された１，２６４件のプロジェクトについて約６９億９，７４４万円の援助を行っている。【外務省】