一般財団法人環境イノベーション情報機構
ソーラーフロンティア、クウェート西部にエネルギー大手とメガソーラーを建設
【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.12.03 【情報源】企業/2015.11.30 発表
昭和シェル石油の100%子会社で太陽電池生産・販売を展開するソーラーフロンティアは、クウェート西部にスペイン本社のエネルギー大手、TSKと出力5MW(5000kW)の大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設することで合意した。CIS太陽電池モジュールの出荷を12月初めに始める。2016年6月の運転開始に向けてTSKが発電所を造る。このメガソーラーは、クウェート政府機関のクウェート科学研究所(KISR)が実施する大規模な再生可能エネルギー実証プロジェクトの一環で、TSKが6年間にわたって運営する。実証プロジェクトでは、第1段階として太陽光発電、集光型太陽熱発電、風力発電など再生可能エネルギーを使った発電所を設置し、その性能を検証する。
このプロジェクトで最初に建設する2件の5MW(5000kW)の太陽光発電所と、50MW(5万kW)の集光型太陽熱発電所でTSKが採用された。ソーラーフロンティアのCIS薄膜太陽電池は2件の太陽光発電所のうち1件に導入される。もう1件は結晶シリコン系のパネルで、性能を比較して今後のクウェートの太陽光発電所開発に生かされる。
CIS薄膜太陽電池モジュールは高温下の発電性能が高いとされ、結晶シリコン系に比べて高い発電量が実現できるという。ソーラーフロンティアは「クウェートの砂漠のような過酷な場所に適している」と強調し、「優位性が証明されることを期待している」としている。TSKは電力・産業用プラントや発電所、水処理プラントを手掛けている。【ソーラーフロンティア(株)】