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環境ニュース[国内]

宇部興産、子会社が「先端繊維研究所」設立、二次電池材料などの需要増に対応

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.11.18 【情報源】企業/2015.11.13 発表

 宇部興産の100%子会社で合成繊維や合成樹脂、複合材料を手掛ける宇部エクシモは、技術強化と事業推進を狙いに「先端繊維研究所」を福島工場(福島県郡山市)内に12月1日に設立する。二次電池の材料用途や花粉・PM2.5(微小粒子状物質)対策フィルターなどでの需要拡大に対応するとともに、新たな製品・品種の開発を加速させる。
 宇部エクシモの合成繊維は、二次電池材料、エアーフィルター、紙おむつなどの衛生材料に使われる不織布の原綿に主に採用され、それぞれの分野の需要増に伴って堅調に販売を伸ばしている。既存の合成繊維製品の増産対応や新製品の事業化を控え、繊維事業の重要性が増している。
 先端繊維研究所は研究開発本部の繊維研究グループを格上げし、24人で組織する。新製品は「細繊度オレフィン繊維」と「シムテックス複合フィラメント」で、細繊度オレフィン繊維は、繊維1本1本に熱融着可能な接着層を形成した複合繊維でありながら従来にない細さを実現した。原綿、不織布としての販売に向けて用途を開発している。
 このうち不織布は、二次電池用途や各種産業・生活資材向けなどに展開を進め、年産数十tの規模があるパイロットプラントの生産能力を増強する計画だ。シムテックス複合フィラメントは物性に優れ、加工品がコンクリート剥落防止用材料に使われる。織物を熱プレスしたシートは美しい織り目があり、家電用の加飾パネルなどを開発する。

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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