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環境ニュース[国内]

水生生物保全の観点を考慮した水質目標値示した報告書を公表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2002.08.26 【情報源】環境省/2002.08.22 発表

 「水生生物保全水質検討会」(座長:須藤隆一東北工業大学教授)による水生生物保全の観点を考慮した水質目標についての報告が取りまとめられた。
 この報告は、水生生物を保全するための水質目標の考え方を示すとともに、対象生物、水域区分、水質目標値の導出手順を示し、現時点までに十分な知見が得られた亜鉛、フェノールなどの9物質について水質目標値を導出している。
 なお水域区分については、「イワナ・サケマス域(淡水域)」、「コイ・フナ域(淡水域)」、「海域」の3区分で水質目標を検討し、それぞれ、産卵・幼稚仔の生育の場として特に保全すべき水域については、より小さい水質目標値を適用することを提案している。
 欧米諸国で、1970年代から水生生物保全の観点からの水質目標が設定されているが、日本では水生生物保全の観点を中心に据えた化学物質ごとの水質目標は設定されていない。このため、平成14年1月に出された経済協力開発機構(OECD)による日本の環境保全成果レビューでは水生生物の保全の視点を取り入れた水質目標の導入が勧告されているところであり、環境省では、今後、報告に示された水質目標値を判断基準として、水生生物保全の観点からの環境基準の設定、環境管理施策の具体化を図りたい考えだ。【環境省】

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