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環境ニュース[国内]

凸版印刷、生活用水の持ち運び向け非常用給水袋を開発、備蓄用物資として展開

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.11.10 【情報源】企業/2015.11.05 発表

 凸版印刷は、生活用水の持ち運び向けに非常用の給水袋を開発した。プラスチックフィルムを使用しているため、使わない時は折り畳んでコンパクトに収納できる。企業や自治体の備蓄用の物資として展開し、11月から本格的に販売する。第1弾で凸版印刷が大阪府と11月5日に結んだ防災協定に基づき、府の非常用給水向け包装材に提供する。
 企業や自治体で大規模地震や台風、集中豪雨による災害への取り組みが求められる中、飲料水が積極的に備蓄されている一方、生活用水への対応が課題になっていることから開発した。この非常用給水袋は、凸版印刷が展開しているプラスチックフィルムの内袋と段ボールの外装箱で構成する、大容量の液体製品に使われる複合容器の製造技術を活用した。
 約9Lの水を手提げ形式で持ち運ぶことができる。保存適性があるプラスチックフィルムのシンプルな構造で、従来のポリタンクと比べて製造コストが約2分の1ですみ、導入費用を抑えられる。さらにポリタンクと違って使用しない際は小さく畳め、収納用の広いスペースが必要ない。トートバッグなどに入れて持ち運ぶこともできるようにした。
 製品の使用期限切れを事前に知らせ、期限までに新たな製品を届けるサービスも展開する。1万袋を製造する場合に1袋350円で販売する。凸版印刷は2016年度で約1億円の売り上げを目標に、企業や自治体に展開する。大阪府との防災協定では非常用給水袋の提供のほか、包装技術を応用した備蓄物資の製造・保管方法や品質などで助言・協力する。【凸版印刷(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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