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環境ニュース[国内]

三井物産、共同出資の米国サスペンション用部品会社が生産増強、車体軽量化に対応

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.11.09 【情報源】企業/2015.11.04 発表

 三井物産が神戸製鋼所、豊田通商と共同出資する米国の自動車サスペンション用アルミ鍛造部品会社、コウベ・アルミナム・オートモーティブ・プロダクツ(KAAP)は、生産設備の増強を決めた。燃費性能を高めるための車体軽量化に向けた北米の需要拡大に対応する。2017年春以降の順次稼働を目指す。約5660万ドル(約68億円)を投資する。
 KAAPは、軽量化によって自動車の燃費を向上させるアルミ鍛造サスペンションを主力に製造・販売している。2003年に設立し、2005年に操業を始めた。米国中東部のケンタッキー州にあり、出資比率は三井物産が25%、神戸製鋼所が60%、豊田通商が15%だ。操業開始以来、順次生産設備の増強を進め、今では北米市場でトップシェアを誇る。
 今回の増強では現在ある溶解鋳造2ラインを3ラインに、鍛造プレスを6機から8機に増やす。従業員は現在約400人だが、フル操業時には約100人増員する。これによってアルミ鍛造サスペンションの生産能力は月産75万本になる。将来の拡張も見据え、投資額には隣接地約12万m2の取得と、約1万800m2の建屋新設も含んでいる。
 北米の自動車市場は世界2位で、今後も自動車生産台数の増加が見込まれ、2015年の約1750万台から、2020年には1900万台になると予想される。併せて燃費規制強化に対応する車体軽量化のニーズが高まっている。KAAPはこうした状況を受け、アルミ鍛造サスペンションの需要が今後も伸びると判断した。生産設備増強で北米トップの地位を強固にする。【三井物産(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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