一般財団法人環境イノベーション情報機構
2002年7月のオゾン層観測速報 つくばで7月のオゾン全量の観測最小値を記録
【地球環境 オゾン層】 【掲載日】2002.08.21 【情報源】気象庁/2002.08.20 発表
気象庁では、札幌、つくば、鹿児島、那覇の国内4地点及び南極の昭和基地で、上空のオゾン量の観測や地上に到達する有害紫外線の強度の観測を行っており、その結果を毎月1回発表している。2002年7月の国内4地点の上空における月平均オゾン全量(ある地点の上空のオゾン総量)は、、札幌、那覇で並、つくば、鹿児島で少なかった。なお7月の平均値としては、つくばで観測開始以来最も少ない値288ミリアトムセンチメートルを記録した。
また、米国・航空宇宙局(NASA)のアースプローブ衛星のデータと気象庁の観測値から作成した全世界の月平均のオゾン全量分布について、参照値である1979年から1992年の月別平均値との偏差を解析した結果では、南緯50度付近の各地で、参照値より10%以上オゾン総量の増加がみられた。【気象庁】