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環境ニュース[国内]

ブリヂストン、「グアユール」由来の新たな天然ゴムを使った最初のタイヤ完成

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.10.06 【情報源】企業/2015.10.01 発表

 ブリヂストングループは、米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産の低木「グアユール」に由来する新たな天然ゴムを使った最初のタイヤを完成させた。タイヤ原材料の天然ゴムは、東南アジアで集中して栽培されている「パラゴムノキ」から生産されているが、グアユール由来のタイヤができたことで天然ゴム供給源を多様化する取り組みの一歩となる。
 今回完成したタイヤは、パラゴムノキに代わる天然ゴム研究の成果として自社技術で生産したグアユール由来の天然ゴムを使用した。グアユールは組織の中にゴム成分を含み、その成分がパラゴムノキ由来の天然ゴムに似た性質を持っている。そのためブリヂストンは新たな天然ゴム供給源になると判断し、2013年9月から米国で研究を進めてきた。
 ブリヂストングループは、米国南西部のアリゾナ州エロイ市に東京ドーム約25個分にあたる114haの農地を確保し、グアユールの品種改良や栽培技術開発の研究農場を設けた。2014年9月には同州メサ市にグアユールの加工研究所を開設して天然ゴムの試験生産を実現した。今回、この加工研究所で生産した天然ゴムを使ってタイヤを完成させた。
 加工研究所で生産したグアユール由来の天然ゴムの性能評価、タイヤ生産・評価は米国、日本、欧州の技術センターで行った。今後もグアユール栽培からタイヤ開発まで一貫した研究を推進する。タイヤ需要の拡大が見込まれる中、ブリヂストングループはグアユールをはじめさまざまな原材料を研究開発し、2050年を目標にタイヤの原材料を100%持続可能な材料にする。【(株)ブリヂストン】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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