一般財団法人環境イノベーション情報機構
東芝、ホンダ子会社の鈴鹿サーキットEVゴーカート向けリチウムイオン電池受注
【大気環境 その他(大気環境)】 【掲載日】2015.10.02 【情報源】企業/2015.09.28 発表
東芝は、鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)の電気自動車(EV)ゴーカート向けに、リチウムイオン電池「SCiB」を受注した。全70台に搭載され、新しいアトラクション「サーキットチャレンジャー」に利用される。同サーキットは、ホンダ子会社でモータースポーツ・アミューズメント事業のモビリティランドが運営している。サーキットチャレンジャーは、自動車のF1日本グランプリやオートバイの鈴鹿8時間耐久ロードレースに使う国際コースの東コース(約2.2km)をゴーカートで走行できる。従来のガソリン車に代えてEVを導入し、未来のレーシングマシン開発をテーマに顧客がテストドライバーになるアトラクションとして2016年3月19日に新たに始める。
EVゴーカートは1日最大で約2.2kmを40周以上走行する予定で、蓄電池には高い耐久性と急速充放電が求められる。SCiBはホンダのEV「フィットEV」や電動バイク「EV-neo」に搭載され、耐久性と急速充電性能が評価されて今回の受注につながった。SCiBは、約1万回以上の充放電が可能な長寿命や、高い安全性、低温動作などの特性がある。
EVゴーカートは全長2.5m、全高1.0m、横幅1.3mでアクセル、ブレーキ、シフトチェンジをハンドルに集約した。1回の充電で33km(15〜16周)走行でき、最高速度は時速30kmとなる。乗車後に運転技術の解析結果を発行する。東芝は今後もEVや家庭・産業用の蓄電池、大型の電力貯蔵システム向けなどさまざまな用途向けにSCiBを展開する。【(株)東芝】