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環境ニュース[国内]

丸紅・東芝、バンコクの都市鉄道向け車両の出荷開始、JR東日本グループが製造

大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.09.10 【情報源】企業/2015.09.07 発表

 丸紅と東芝は、タイ・バンコクの都市鉄道「パープルライン」向け車両の出荷を9月7日に始めた。2編成6両を横浜市鶴見区の大黒埠頭から送り出した。車両はJR東日本グループで輸送用機器メーカーの総合車両製作所(J-TREC)が製造した。省エネ性や安全性を向上させたステンレス車両「sustina(サスティナ)」で、今回が海外への第1号となる。
 今後順次車両を出荷し、全21編成63両を2016年1月までにタイに輸送する。パープルラインは、既存地下鉄「ブルーライン」の終点があるバンコク北部のバンスー地区と、北西郊外のバンヤイ地区を結ぶ約23kmの路線となり、2016年8月の開業を予定する。日本政府の円借款でタイの運輸交通局が建設している。同国の鉄道運営企業、BMCLが運営する。
 丸紅と東芝は、両社が出資する共同事業体を通じてパープルラインの鉄道システムと10年間のメンテナンス事業を受注した。BMCLに対して鉄道システムの納入・建設を請け負うタイの建設大手と、車両、信号・運行監視、変電、通信設備などを含む主要システム一式を納入する契約を結んだ。バンコクの都市交通で、日本の鉄道車両が採用されるのは初めてだ。
 パープルラインは、大きな問題になっているバンコクの交通渋滞の緩和と利便性を目的に新設される。走行する車両のサスティナは、J-TRECが設計・製造する次世代型のステンレス車両のブランド名で、鋼製の車両と比較して車体重量比で3割程度軽く、電車の場合は消費電力量を削減する。車体は車両用の材料として再利用でき、リサイクル性も高い。【丸紅(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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