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環境ニュース[国内]

JFEスチール、CO2回収・貯留実証設備向けに高合金継ぎ目なし鋼管の設置を完了

エコビジネス 環境技術】 【掲載日】2015.08.26 【情報源】企業/2015.08.24 発表

 JFEスチールは、CO2回収・貯留(CSS)の実証設備向けに、高性能特殊ねじ継ぎ手付きのチュービングパイプ用の高合金継ぎ目なし鋼管約150tを納入し、設置を完了した。北海道苫小牧市のCO2圧入井に取り付けた。チュービングパイプは、油・ガス井で油やガスを採取・圧入するために設置されるパイプのうち、生産流体を通すパイプを指す。
 電力・ガスや資源大手、商社などが出資するCSS技術事業化調査会社の日本CCS調査に経済産業省が委託して実施している「2012年度CO2削減技術実証試験事業」の設備用となる。圧入井掘削工事は日本CCS調査が石油資源開発に再委託した。圧入井は地上から地中にCO2を送り込む井戸で、海底下約1100〜1200mと約2400〜3000mの2本を掘削した。
 「JFE-HP2-13CR-110」「API5CT L80-13Cr」と呼ぶ高強度と高耐食性を持つ鋼管を納入し、鋼管同士の接続には高性能特殊ねじ継ぎ手「JFEBEAR」を使った。この圧入井は地中で曲げて掘削され、特に湾曲部ではチュービングパイプに引っ張りや圧縮などの負荷がかかるが、JFEBEARはこうした状況でも気密性が確保できるように設計している。
 2本の圧入井へのチュービングパイプの設置は2015年2月と6月に、それぞれ約480本、約240本の降下作業を行った。ねじ継ぎ手によるトラブルもなく、設置の圧力試験も終えた。JFE-HP2-13CR-110とJFEBEARは国内で初めて採用された。JFEスチールは石油・ガスや地熱発電での掘削管の需要の高まりを受け、高機能の油井管を積極的に展開する。【JFEスチール(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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