一般財団法人環境イノベーション情報機構
アサヒビール・キリンビールなど、物流の環境負荷低減に向けた協業地域を拡大
【大気環境 交通問題】 【掲載日】2015.08.14 【情報源】企業/2015.08.06 発表
アサヒビールとキリンビールは、サッポロビールと実施している物流部門の環境負荷低減に向けた協業の展開地域を拡大する。共同の小型車配送を東京都内の一部から都内全域に広げ、9月29日から始める。小型車配送する得意先が10倍の延べ約1900店に増える。配送距離の一層の短縮や積載率・車両回転率の向上を図り、環境負荷をさらに抑える。協業は東京都の足立、台東、墨田、荒川、文京、葛飾の6区で6月から行っている。2011年8月から相互活用していたアサヒビールとキリンビールの拠点にサッポロビールを含めた。通常は工場から10t以上の大型トラックで卸店に配送するが、一部では2〜4tの小型トラックを利用していて、これを対象にした。今回2次展開として都内全域にする。
すでに相互活用していたサッポロビール足立配送センター(足立区)とアサヒビール墨田配送センター(墨田区)に加えて、新たに相互活用の拠点に位置付けたのは、アサヒビール平和島配送センター(大田区)、同新宿配送センター(渋谷区)、同西多摩配送センター(瑞穂町)、キリンビール東部物流センター(江東区)、サッポロビール杉並配送センター(杉並区)などだ。
共同の小型車配送は、各社のビール系飲料・洋酒・ワイン・焼酎やグループの清涼飲料水などの商品を得意先に運ぶ。6区での1次展開開始時には、年間のCO2排出量が3社合わせて約137t、従来比で約18%削減できると試算していた。地域の拡大で削減量は大きく増加する。3社は競合関係にある一方、物流で協力して環境課題の解決につなげる。【アサヒビール株式会社】