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環境ニュース[国内]

三菱商事、米国メキシコ湾の浮体式海洋原油生産貯蔵設備事業に日本郵船と参画

エネルギー その他(エネルギー)】 【掲載日】2015.07.21 【情報源】企業/2015.07.16 発表

 三菱商事は、米国メキシコ湾の浮体式海洋原油・ガス生産貯蔵積み出し設備(FPSO)の用船・操業・保守事業に日本郵船と出資・参画する。英国・オランダ石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルグループが権益を保有する「ストーンズ油田」に使用する。米国ルイジアナ州沖約320kmに位置し、FPSOを使う最も深い水深約2900mの海底油田で原油を生産する。
 FPSOは海底油田で産出された原油から固形物、水、気体を除去して商品品質の原油として貯蔵し、出荷単位量になったところで輸送タンカーに積み出す設備を指す。三菱商事と日本郵船は、FPSOなど沖合設備の建造・据え付け・エンジニアリングの世界最大手、SBMオフショア(オランダ)がロイヤル・ダッチ・シェルグループから受注したFPSOに参画する。
 三菱商事と日本郵船は合わせて45%、SBMオフショアは55%出資する。このFPSOは大型原油タンカーを改造して建造された。1日当たり6万バレルの原油生産能力と同1500万立方フィート(約457.2万m3)のガス生産能力があり、80万バレルの原油が貯蔵できる。用船期間は10年間で、さらに10年間の延長オプションが付く。2016年の操業開始を予定する。
 ハリケーンなどの襲来が予想される際に係留ブイを切り離してFPSOだけ取り外して危険海域から退避させられる方式で係留する。三菱商事はこれまでもSBMオフショアとの長期協業契約に基づいてブラジル沖でFPSOに参画していて、今回は4件目となる。原油需要増から海底油田の生産の伸びが見込まれる中、三菱商事は今後もFPSO用船事業の拡大を目指す。【三菱商事(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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