一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境ニュース[国内]

三菱電機、太陽光発電システムで故障回路を特定して瞬時に遮断する技術を開発

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.02.19 【情報源】企業/2015.02.17 発表

 三菱電機は、太陽光発電システムで故障回路を特定し、その回路だけ瞬時に遮断する技術を開発した。直流(DC)回路の接続不良に伴う高温放電(DCアーク)の発生場所が分かる。故障範囲を特定して早期復旧できる。健全な回路は発電を継続させシステム全体を停止しないため、発電量の低下を最小限に抑えることができる。
 DCアークは、直流電流が流れている回路が切り離された際、強い発光を伴って発生する数千℃の放電を指す。開発した技術では、電流波形の振動に加えて電流・電圧の変化を監視することで、DCアーク発生の有無だけでなく、発生した回路を特定する。世界初という。従来は回路の特定はできなかった。検出時間は0.25秒以下と高速化した。
 これまではDCアークを検出した後にパワーコンディショナー(電流変換器)を停止するため、健全な回路も遮断し、発電量が大きく低下していた。DCアーク発生回路を探す必要もあり、復旧に時間がかかっていた。開発した技術は発生回路だけ遮断し、回路も特定できていることから復旧時間も短縮でき、発電量の低下を抑制する。
 磁石による磁気作用の効果を大幅に高める新しい遮断技術「ARC SWEEPER(アーク・スイーパー)」も開発した。DC回路は交流(AC)回路と違って遮断が難しく、磁気の作用で遮断するが、回路の高電圧化で磁石のサイズや遮断スペースが大きくなる課題があった。アーク・スイーパーは、小さなスペースで瞬時に高電圧の遮断ができる。【三菱電機(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

情報提供のお願い(企業・自治体の方へ)

記事に含まれる環境用語

プレスリリース

関連情報

関連リンク