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環境ニュース[国内]

住友ベークライト、青果物包装向けの「結露防止フィルム」を開発、ロスを低減

エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2015.02.12 【情報源】企業/2015.02.06 発表

 住友ベークライトは、青果物包装向けに水蒸気透過性と曇り防止性能を併せ持つ新製品「結露防止フィルム」を開発した。独自の配合技術とフィルム多層化技術で包装袋内に発生する結露を抑制する。流通中に発生していた腐敗やしおれなどによる青果物のロスを減らすことができるとともに、視認性が高まって青果物商品の見栄えも向上する。
 結露防止フィルムは、適度な水蒸気透過性を持たせたことで袋内の結露を抑える。青果物包装用では水蒸気透過性が高過ぎるとしおれてしまうが、フィルムの素材選定や構成、厚みを調整し、過剰に蓄積した水分だけ排出する最適な透過性に設計した。貯蔵や輸送中にカビやしおれがあったサツマイモに採用され、試験販売している。
 青果物をプラスチックフィルムで包装すると、青果物の水分が袋内に充満して水滴が付着する。このためフィルム表面の水滴を膜状に変化させ、曇りを防止する機能を持つポリプロピレンフィルムが使われてきた。しかし新鮮な青果物は水分を多く含み、時間がたつと表面に水滴の膜の厚みが増え、カビが繁殖しやすい環境になって傷む課題があった。
 今後、ショウガ、サトイモ、温州ミカン、シイタケなど水滴で品質低下や見栄え悪化を起こす可能性がある品目で結露防止フィルムを評価し、採用拡大を図る。さらに、袋内のガス濃度をコントロールして青果物の鮮度を保持する自社のフィルム「P-プラス」の技術に結露防止フィルムを加え、機能を強化する。3年後に年間5億円の販売を見込む。【住友ベークライト(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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