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環境ニュース[国内]

三菱重工、油圧ドライブ式の大型洋上風力発電設備の陸上実証試験を英国で開始

エネルギー 再生可能エネルギー】 【掲載日】2015.02.10 【情報源】企業/2015.02.05 発表

 三菱重工業は、油圧ドライブ式の大型洋上風力発電設備「MWT167H/7.0」の陸上実証試験を英国のテストセンターで始めた。動力伝達機構にデジタル可変制御の油圧駆動を採用している。こうした風力発電設備の実証試験は世界で初という。横浜製作所(横浜市金沢区)から主要機器を持ち込み、現地で組み立てて建設した。
 この大型洋上風力発電設備は7000kWの出力がある。羽根(ブレード)の長さは81.6mで、回転する部分(ローター)の直径は167m、回転部分の中心(ハブ)までの高さは約110mで、全体の高さは200m近くに達する。油圧ドライブ式装置は、2010年に買収した英国ベンチャー企業の油圧デジタル制御技術を基に共同開発した。
 油圧ドライブ式は従来のギア式に変わる方式で、風のエネルギーを油圧に変換し、デジタル制御によって一定の回転数にして発電機を回す。このためギアやインバーター無しで、大型化が実現できる。汎(はん)用性の高い油圧機器や材料、汎用型発電機などで構成でき、コスト競争力に優れる利点もある。
 三菱重工はこの実証試験を踏まえ、福島沖の「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」に油圧ドライブ式大型風力発電設備を2015年度に供給し、試験を実施する。商用・量産化の目途が立てば、合弁の洋上風力発電設備専業会社、MHIヴェスタスへの供給も検討する。テストセンターは英国電力大手のSSEが運営している。【三菱重工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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