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環境ニュース[国内]

浜岡原発2号機 漏水トラブル箇所と類似している全ての箇所で浸透探傷試験実施へ

エネルギー 原子力】 【掲載日】2002.07.29 【情報源】原子力安全・保安院/2002.07.26 発表

 中部電力(株)は平成14年7月26日、浜岡原子力発電所2号機で原子炉が手動停止された件について、(1)手動停止の要因となった事象の評価、(2)2号機の運転履歴、(3)今回のトラブルが起こった部分と類似している箇所の選定とその箇所への対策実施状況−−などの内容をまとめた報告書を原子力安全・保安院に提出した。
 浜岡原発2号機は運転休止後に再起動したばかりの平成14年5月25日、余熱除去系低圧注入管第2隔離弁の水抜き配管溶接部からの水漏れが発見され、手動停止が行われた。なお中部電力ではすでに14年6月20日に原因と対策に関する報告書を原子力安全・保安院に提出済み。6月の報告では複数要因が重なって、水抜き配管溶接部下端部に配管を貫通する疲労割れが発生したことが漏水の原因と推定していた。
 今回の報告では、仮にこの水抜き配管が完全に破断した場合でも、原子炉水位の維持に支障を及ぼすものではなく、低圧注入系の機能に必要な注入流量は十分確保されると事象を評価。また4月23日に実施した水抜き配管の点検やその後の運転履歴にも問題となる点は見いだされないと報告している。
 一方、トラブルが起こった部分と類似している箇所としては、振動の影響を受ける小口径配管の中で、(1)使用時間が短く振動による割れが発生する繰り返し回数に達していない、(2)安全上重要な系統に接続し漏えい発生時には原子炉を停止しなければ補修ができない−−の2つの条件を満たす溶接部856か所を選定。うち813箇所に対策を実施したほか、対策済みでない43か所や(1)の条件のみに該当する約3,700か所についても、今後浸透探傷試験を行い、振動に伴い繰り返しかかる力を評価し、その結果に基づき必要に応じて改造を行うとしている。【原子力安全・保安院】

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