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環境ニュース[国内]

ダイキン工業、ベルギーの化学大手から欧州の冷媒事業を買収、欧州で本格参入

エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2015.02.04 【情報源】企業/2015.02.02 発表

 ダイキン工業は、ベルギーの化学大手、ソルベイから欧州の冷媒事業を買収することを決めた。買収によって欧州で冷媒を生産し、冷媒事業に本格参入する。欧州では温室効果があるフロンガスの規制に伴って環境への影響度が低い冷媒への転換が求められる。ソルベイは1863年創業で、樹脂、ゴム、電池などの製造・販売を手掛けている。
 ダイキンが買収するのは、ソルベイが欧州で展開する主に自動車向けの冷媒製造・販売事業だ。ドイツのフランクフルトに生産拠点があり約80人の従業員がいる。2013年には5300万ユーロ(約70億4900万円)を売り上げた。ダイキンは、ソルベイが保有する車向けの冷媒を新たにラインアップすることで、冷媒事業の領域をさらに広げる。
 事業領域の拡大を通してダイキンは、2018年の世界の冷媒事業で300億円以上の売り上げを目指す。2015年度中に冷媒ガスの回収・再生や、車向け冷媒生産を具体化させる。ダイキンは空調機器と冷媒を持つ唯一のメーカーで、環境への影響低減の責任を果たす。併せて、温暖化係数が低く環境負荷が少ない冷媒を普及させて温暖化を抑える。
 ダイキンは欧州のダイキンケミカルフランス(リヨン)と日本、中国の拠点でフッ素材料を世界に供給している。特に欧州の車メーカー向けに、燃料透過(燃料のしみ出し)規制に対応した材料やターボチャージャー(過給機)用などのフッ素材料を提供してきた。 買収で車メーカーとの関係を一層強化し、フッ素材料の販売拡大も図る。【ダイキン工業(株)】

提供:日経BP環境経営フォーラム(EMF)

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