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環境ニュース[国内]

有機ハイドライドの活用による水素・燃料電池システムの公開実証実験、札幌で実施へ

エネルギー 燃料電池】 【掲載日】2002.07.08 【情報源】国土交通省/2002.07.08 発表

 国土交通省は平成14年7月27日から8月11日にかけて、北海道・札幌市のサッポロさとらんどで、水素・燃料電池システムの公開実証実験を行うことにした。
 今回の公開実証実験は北海道大学が研究実績を持っている有機ハイドライド活用技術をもとに、その活用に向けた基礎的実験と燃料電池の稼動デモンストレーションを目的にしている。
 有機ハイドライドは、水素をベンゼンやナフタレンと反応させ液体化した物質。運搬が容易で、貴金属触媒を使うと水素だけを容易に取り出すことができるため、水素貯蔵・供給インフラへの活用が期待できる。
 具体的な実験内容は(1)太陽光から水素を製造し、その水素を水素貯蔵プラントで有機ハイドライドとして貯蔵する、(2)水素供給プラントで改質触媒により水素を取出し、燃料電池に供給する、(3)燃料電池による発電を行い、発生した電力・熱を表示する−−の3つの要素から構成されている。
 なお今回の実験実施にあたっては、北海道大学に水素活用の最先端の研究開発・技術の蓄積があることのほか、天然ガス、バイオマスなどの水素エネルギー資源が北海道には豊富にあること、更に北海道では積雪寒冷な地域特性から、冬季の熱需要が大きいこと−−などの要素を考慮。関係者は将来北海道での燃料電池活用型社会が形成されることを期待している。【国土交通省】

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