一般財団法人環境イノベーション情報機構
清水建設、兵庫県赤穂市に大規模太陽光発電所を建設、試運転開始
【エコビジネス 環境と経済】 【掲載日】2014.03.26 【情報源】環境省/2014.03.26 発表
清水建設が兵庫県赤穂市で建設を進めてきた大規模太陽光発電所(メガソーラー)「赤穂太陽光発電所」が3月19日完成し、試運転を始めた。出力は1万kW(10MW)で、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度に基づいて、発電電力の全量を4月1日から20年間、関西電力に売電する。売電価格は1kWh当たり40円(税別)となる。赤穂太陽光発電所は、赤穂市臨海部の西浜工業団地内にグループ企業が保有する土地に、約35億円を投じて造った。広さは16万m2を超える。温暖な瀬戸内海気候の地域に位置することから、年間を通じて日照量が多く、安定した発電量が見込まれる。1万kW(10MW)の設備で、年間の発電電力量は1181万5000kWh(1万1815MWh)を予想している。
清水建設の100%出資で設立した発電事業会社の赤穂太陽光発電が施設を運営する。売電によって長期的に収益を確保することに加え、赤穂太陽光発電所にメガソーラープラントのモデルとしての役割を持たせる。清水建設にとって太陽光での発電事業は初めてで、各地で計画されている大規模太陽光発電所建設の受注につなげる。
赤穂太陽光発電所には、気象予測に基づく発電量予測・補正システム、太陽光パネルの故障モニタリングシステム、カメラによるセキュリティーシステムといった最新技術を導入した。清水建設は今後もメガソーラープラントだけでなく、陸上・洋上の風力発電、地熱発電など再生可能エネルギー関連施設の受注拡大を推進していく。【清水建設(株)】